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語学と多言語学習のメモブログ

外国語の勉強法と,各種言語に独学で入門するための動画まとめです。

フランス北部方言「オイル語」が現代仏語になったのと違い,南部方言「オック語」はロマンス語に近い。北はゲルマン文化,南はローマ文化とラテン語の影響が強い

フランスの方言である「オイル語」と「オック語」の違いのまとめ。

  • 北部の諸方言を「オイル語」という。
    • ロマンス語を母体に,ゲルマン民族(フランク王国)の影響を受けた。
    • 北部のほうが経済的に優位で,パリが首都になったことから,オイル語は現代フランス語のもととなった。
  • 南部の諸方言を「オック語」という。
    • ローマ文化の影響が強い。
    • ゲルマン民族の影響を受けず,ロマンス語,または書き言葉としてのラテン語の特徴を残した。
    • フランス語の方言として分類されるものの,歴史的にはフランス語から分岐したのではない。
    • フランス語よりもカタルーニャ語に似ている。
  • その中間に「フランコプロヴァンス語」があり,俗ラテン語の特徴をよく残している。


オイル語,オック語という名称は,
フランス語の「Oui」をそれぞれの方言でなんと発音するか
が由来になっている。

また,複数の方言を含む総称である。

chibun2015_1_2.pdf
http://hirokas.com/Entree_des_Artiste...

  • オイル語 langues d'oïl : 北フランスの方言の総称。
    • 現在のフラン ス語はオイル語から派生したもの。
  • オック語 langues d'oc : 南フランスを中心とする方言の総称


オイル語 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%...

  • 「オイル(諸)語」(langue(s) d'oïl)という名称について:
    • 南フランスの諸言語を指す呼称「オック(諸)語」(langue(s) d'oc)と対を成して使われてきた
  • 両者諸言語の間にはさまざまな違いが見てとれる
    • とくに目をひく単語、すなわち日本語の「はい」・英語の yes に相当する北仏の oïl、南仏の oc に着目して、「oïl の言葉」「oc の言葉」というように大ざっぱな区別とした
    • オイル語の流れをひく現代フランス語の oui 「はい、yes」は、この oïl の転訛、もしくは変異形


なぜ南北に方言が分かれたのか。

その理由のカギとなるのは,ゲルマン民族との接触があったかどうかだ。

北部ではゲルマン民族・フランク王国の支配が及んでいたので
ゲルマン系の言語となった。

南部ではフランク王国の支配が及ばず,もともとのロマンス語の特徴が保たれた。

中世文学史 - データベース - SYUGO.COM
http://www.syugo.com/3rd/germinal/dat...

  • ロマンス語の成立:
    • カエサルのゴール征服に伴う俗ラテン語の登場と、
    • ゲルマン民族の侵入によるゲルマン語の影響を受けて、
    • フランス語の原型となるロマンス語が成立
  • さらに北仏ロマンス方言であったオイル語が分化し、こうして、こんにちに至るフランス語の歴史が始まった。


essay006.pdf
http://www.edu.dhc.co.jp/fun_study/ho...

  • 現在のフランスの国土は当時、言語的には大きく南北に二分されていました。
    • それぞれの言語で英語の yes! のことを「オック」、「オイル」と発音したことから、それぞれオック語、オイル語と呼ばれた
    • 南のオック語は南仏語(プロヴァンス語)へ発展。
  • 北のオイル語は:
    • パリが首都になったことから現在の標準フランス語へと発展していきます。  
    • 北部のオイル語は, 東北部に今のドイツ語圏の諸国が隣接し地続きであったため、長い歴史を通じて頻繁にゲルマン民族との接触が続きます。


ボルドーの言葉
http://www.ohana-bordeaux.com/index.p...

  • 北フランスは, ゲルマン語派に属するフランク族の支配の影響を受け、「オイル語」を発展させた
  • 一方, 南フランスはフランク王国の完全な支配は及ばず、各地方の貴族が独自性を保った
    • そのため、「オック語」はロマンス語の特徴を色濃く残して発展していった


南部のオック語は,ロマンス語の特徴を強く残している。

日本でオック語(オクシタン)と言ったらこの人! | ピレネーを背景に〜From Pau〜
http://www.frompau.com/personnes/occi...

  • フランス王国が北フランスを支配していた時代:
    • フランス北部では、ロマンス語が母体だけれども、ゲルマン人の言葉に大きく影響を受けた言葉に変化していきます。
    • その言葉は「オイル語」と呼ばれ、現在のフランス語のベースになります。
  • その当時の南フランスは,いろんな理由からフランス王国の支配下に入らなかった
    • そのため、多少の地方ごとの訛りは付加されるものの、そのままロマンス語の特徴を強く残された状態で会話が続けられました。
    • その言葉を「オック語」と呼んだ
    • ポーという町での地方語であるベアルン語はオック語の方言の一つ。


オック語 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%...

  • 政治的な理由からフランス語の方言とされてきた
    • が、実際にはロマンス語のひとつである。
    • フランス語(オイル語)より, むしろカタルーニャ語に近い。


南北を比べて
北部のオイル語が勝った理由は,北部のほうが経済的に豊かだったから。

フランス語学習館: フランス語の歴史
http://www.fr-manabu.net/b02.php

  • もともと「ガリア」と呼ばれていたフランスの地には、ガリア人と呼ばれるケルト民族が住んでいました。
    • ところが、ローマのカエサルがガリアの地を征服し(その報告書がカエサルの『ガリア戦記』です)、ローマの属州となります。
    • その後、ローマ帝国は衰亡し、今度はゲルマン人がこの地を征服して、フランク王国を建てます。
    • フランスという国名は、このフランク王国の流れを汲むことに因んでいます。
  • 中世より経済的な優位性を示した北部が次第に南部を圧倒するようになった
    • 絶対王政の下で北部のオイル語が公用語とされ、南部のオック語は禁圧されていき、北部のオイル語はフランスの国民言語としての地位を確立
    • 現在のフランス語というのは、このオイル語を受け継いだもの
  • なお、産業革命に至るまで、フランスはイングランドに対して文化的に優位に立っていた


フランス語基本知識 |フランス語教室フランスネット
http://www.france-jp.net/01cours/10fr...

  • かつてフランス語の方言には、大きく分けて、北部で話されるオイル語と、南部で話されるオック語と2種類ありました。
  • 次第に、経済的に豊かな北部が南部を圧倒するようになり、オイル語はフランスの国民言語としての地位を確立しました。
    • 現在のフランス語というのは、このオイル語を受け継いだもの


しかし,南部の住人には
ギリシャ・ローマ由来の伝統的な文化が根ざしており,
北部に負けんとする誇り高い気質がある。

プロヴァンスの生活-Vive la Provence ! 南仏プロヴァンス情報
http://www.vivelaprovence.info/basic/...

  • プロヴァンスの人々は陽気であると同時に、誇り高い
    • なぜなら,フランスの首都パリは10世紀になるまで辺境地であり、しかも北方ゲルマン系によって確立したもの。
    • 一方、地中海世界まっただ中のプロヴァンスはローヌの河口にあって、早くからギリシアやローマの影響を受けた文化の先進地で、15世紀になるまで政治的にも言語的にも独立性を保っていました。
  • 言葉も違えば文化も違う
    • ちょうど、京都と東京のような関係にある
  • プロヴァンスには伝統文化が日々の生活の中にしっかり根付いていて、観光や留学などで訪れる者に対しても、その素晴らしさや豊かさを実感させてくれます。


南北という分け方だけでなく,
その間にある第三の「フランコプロヴァンス語」もある。

フランス語 発音モジュール 理論編 > 1-3章 p.1
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/fr/p...

  • 南フランスでは:
    • 早くからローマ文化が受容され、話ことばのラテン語は書き言葉のラテン語に比較的近い形で保持されました。
  • 北フランスでは:
    • ゲルマン語などの影響によって、話しことばのラテン語は独自の進化を遂げました。
  • 分化の歴史:
    • 少なくとも6−7世紀には、フランスは言語的に大きく南北に二分された
    • 中世には、北部のフランス語はオイル語、南部はオック語と呼ばれ、二つの異なる言語として意識化されました。
    • 19世紀になると、イタリアの言語学者によって、オイル語とオック語の両方と言語特徴を共有する第3の言語、フランコ プロヴァンス語の存在が提唱されました。


世界のことば
http://www.chikyukotobamura.org/muse/...

  • 4世紀から5世紀頃になると、今度はゲルマン民族がガリアに移動してくる。
    • そのゲルマン民族の一派であるフランク族の言語の影響を強く受けた地域ではオイル語が形成された
    • その後,パリ周辺の方言をもとにフランス語が形成された。
  • 一方、現在のフランコプロヴァンス語圏を支配したのは, ゲルマン民族のなかでもブルグント族であった。
    • ブルグント族は早い段階で支配下に置いた人々の話す俗ラテン語を話すようになったため、ブルグント族の言語がフランコプロヴァンス語に残した痕跡は少ない。
    • フランコプロヴァンス語はラテン語の特徴をオイル語よりも保持していると言われる。